最終更新日 2024年11月19日 by daisyw
高齢者の方が安心して暮らせる住宅を建てたい。でも、バリアフリー設計ってどんなポイントがあるのかしら?と思っている方もいるのではないでしょうか。
バリアフリー住宅は、年齢や身体的な条件に関わらず、誰もが安全で快適に暮らせるようデザインされています。今回は、バリアフリー設計の基本と、注文住宅で取り入れたい設備について解説します。
ご家族みんなが幸せに暮らせる住まいづくりの参考にしてくださいね。
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バリアフリー住宅の基本設計
段差のない床面
つまずきや転倒を防ぐために、床面の段差をなくすことが大切です。特に、玄関、トイレ、浴室、廊下では、段差のない連続した床面を確保しましょう。
和室を設ける場合は、掘りごたつ式にすると、段差をなくせます。
十分な幅の通路と出入口
車椅子やシルバーカーでの移動を考慮し、通路や出入口は十分な幅を確保することが重要です。
各部屋の出入口の有効幅は、少なくとも80cm以上が望ましいとされています。
場所 | 最低限必要な有効幅 |
---|---|
玄関 | 80cm |
トイレ | 80cm |
浴室 | 80cm |
廊下 | 78cm |
手すりの適切な配置
手すりは、高齢者の移動をサポートし、転倒を防ぐ重要なアイテムです。トイレや浴室、廊下など、必要な場所に適切に配置しましょう。
手すりの高さは、一般的に床から80〜85cmが使いやすいとされています。
車椅子対応のキッチンと浴室
キッチンと浴室は、車椅子での使用を想定してデザインすることが大切です。
キッチンは、調理台の下が空いているタイプを選び、シンクや調理台の高さを調整できるようにしましょう。浴室は、車椅子での出入りに十分な広さと、段差のない床面を確保することが重要です。
安全で使いやすい設備の選択
滑りにくい床材
転倒防止のために、床材は滑りにくいものを選ぶことが大切です。玄関や浴室、トイレは特に注意が必要な場所。
場所 | おすすめの床材 |
---|---|
玄関 | 磁器タイル |
トイレ | クッションフロア |
浴室 | クッションフロア |
レバー式ドアノブと水栓
ドアノブや水栓は、握力の弱い高齢者でも使いやすいレバー式を選びましょう。
レバー式なら、手首の力だけで簡単に操作できます。
自動点灯する照明
夜間のトイレや廊下の移動時に、スイッチを探す手間を省けるのが自動点灯する照明。人感センサー付きのものを選べば、暗い中での転倒リスクを減らせます。
静岡県焼津市の注文住宅会社「ティアラ」でも、自動点灯照明の採用が増えているそうです。
見やすく使いやすいスイッチ
スイッチは、大きくて見やすいものを選ぶのがおすすめ。点灯や消灯が一目でわかる、光るタイプのスイッチも便利です。
スイッチの位置は、ベッドサイドや玄関など、手の届きやすい場所に配置しましょう。
まとめ
バリアフリー設計の注文住宅づくりでは、段差のない床面、十分な幅の通路と出入口、手すりの適切な配置など、基本的な設計ポイントに注意することが大切です。
また、滑りにくい床材、レバー式ドアノブと水栓、自動点灯する照明、見やすく使いやすいスイッチなど、安全で使いやすい設備を選ぶことも重要なポイント。
高齢者の方も安心して暮らせる、優しさに満ちた住まいづくりを目指してくださいね。