オキシトシンの特徴と効果について

最終更新日 2024年11月19日 by daisyw

注目されるオキシトシン

オキシトシンは幸せホルモンや抱擁ホルモンとも呼ばれる成分ですが、今急速に注目を集めています。

脳の視床下部から作られるホルモンで、古くから女性の出産や育児と関わりがあるホルモンとして知られてきましたが、近年研究が進むにつれて驚くべき効果が発見されるようになりました。

具体的には、幸せな気分になる、ストレス・不安・恐怖の減少、他者への信頼が高まったり関りを持ちたいと思う気持ちが高まる、学習意欲・記憶力・心臓機能の向上などです。

精神面だけでなく健康面でのプラス効果も期待できるため、できるなら多く分泌させたい成分です。

それではどうすればオキシトシンを分泌させられるのかというと、このホルモンは家族や他者とのふれあいに関わりが大きいことから自分以外の誰かとの関わりを持つことで分泌させることができます。

恋人や配偶者がいる人であればスキンシップを取るだけで分泌され、見つめあうだけでも効果が期待できます。

恋人や配偶者がいない場合でも家族との団らんで分泌されますし、同性とのスキンシップも有効なため友人との外出や会話を行うのも良いでしょう。

特定の誰かでないといけないわけでなく他者と一緒に時間を過ごして楽しむことが重要なのです。

それでは家族と一緒に住んでいない人で、友人と会う時間を作るのも難しいという人はどうすれば良いのかというと、人でなくとも犬などの哺乳動物と交流を持つことでオキシトシンを分泌させることができます。

また感動することや自身の感情を素直に表に出すことができればそれでけでも効果があるとされています。

テレビを見て感動した、カッコ良いと思ったなどその気持ちを素直に出して感受性を豊かにすることが大切です。

更には外でたまたますれ違った誰かに親切に接するだけでも良いのです。

道を譲ったり席を譲る、扉を開けてあげるなどの行為によって感謝の言葉を受け取るだけでも効果的です。

大切なのは自身の心がプラスの方向に大きく動くことなので、そうなるような出来事に積極的に触れていくようにしましょう。

ストレスの要因の一つとなる仕事

ストレスの要因の一つとなるのが仕事ですが、仕事面でも日頃からオキシトシンの分泌を促すよう意識して行動することでイライラを抑えやすくなります。

分泌促進のポイントとしては前述したように積極的に他者と交流することと、心にとって心地よい刺激を与えることです。

このことから考えると、職場では積極的に挨拶をしたり、ありがとうなどのお礼の言葉を述べたりとプラスの気持ちになれるようなコミュニケーションをとることが効果的です。

同僚など職場の関係者と食事に行ったり時には愚痴を言うことも大切です。

人とのコミュニケーションによって分泌は促進されますが、中でも共感することやしてもらうことは大きな効果を発揮するからです。

また、個人よりもグループで仕事を行い達成する方が心にとっては良い刺激となります。

互いを励ましあったり信頼すること、褒め合うことは心にとってプラスの感情をもたらすためです。

他にも、職場の誰かと関わりを持つだけでなく自分自身のリラックスできる時間を作り出すことも有効です。

好きな音楽を聴いたり綺麗だと思う景色を眺めたり、おいしいものを食べるだけでも五感が刺激され心にプラスの感情が生まれます。

通勤や休憩時間などの空いた時間にこれらのことを取り入れると良いでしょう。

こうしてオキシトシンが多く分泌されることで心身にとって良い影響を与えることができます。

実際に海外で行われた研究によると、心を落ち着かせてリラックスさせるセロトニンや痛みを抑えるエンドルフィン、やる気と関わりがあるドーパミンの働きにも作用することが分かっています。

加えて、循環器や呼吸器・消化器など内臓の働きをコントロールするのに欠かせない自律神経の働きも活性化させます。

自律神経が整うことでストレス耐性が強化され内臓の調子を整えることができ、体の調子が良くなればそれだけ精神面でも安定し幸せになることができます。

肩こりや便秘の解消にも役立つ

そして自分の心が安定すると人にも優しく接すことができるため、人間関係を良好に保てるとも言われています。

更にはストレスが減ってリラックスしやすくなることから肩こりや便秘の解消、血圧を正常値に保つ、免疫力をアップさせるなどの効果があることも分かっています。

脳の疲労が取れるため認知症の予防としても効果が認められており、幅広く様々な良い影響を得られることが分かります。

このような素晴らしい効果を持つオキシトシンですが、実は海外では点鼻薬として販売されており日本でも個人輸入やネット通販によって購入することができます。

噴射することでストレス軽減などの効果を得られる他、種類によっては媚薬のような効果を併せ持ったものも販売されています。

実際の効果としては個人の感覚や感じ方による部分が大きいため一概には言えませんが、手軽に摂取できる方法ではあります。

このように今後も更に研究が進み、更に有益な情報がもたらされる可能性があります。

前向きに毎日を過ごすためにも分泌方法を身に着けてうまく活用していきたいものです。